YAMAHA QY10

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バンドやろう!と言って上京してきた頃に、道玄坂ヤマハにて中古を9000円で買った。
VHSビデオテープサイズの筐体に、AWM音源のシンセとシーケンサーを内蔵し、これ1台で楽曲作成を行うことが出来るのが売り。


私は、子供の頃から「本来大きいものを、手のひらサイズにしました」という類のモノが大好きで、LSIゲームがバンダイなどから出た時は「これあれば、ゲーセン行かなくてもイイジャン!」と言ってはしょっぼ〜いインベーダーやパックマンもどきで遊んだものです。*1
そんな私の嗜好に合っているだろう、と思って購入したQY10なのですが、なかなか一筋縄では行きませんでした。


皆さんは曲作るときって、その曲を思いついた時点で曲のキーとか、それがメジャーかマイナーか、とかは決まってますよね?そして、その着想をなるべくそのまま形にしようとしますよね?打ち込みであったり、譜面であったり、弾いたり唄ったり。
ところがこのQY10で曲を作るときには、一旦その着想時のアイディアを、Cのメジャーキーに変換して打ち込まないといけないのです。
これは、QY10のシーケンサーが、作成したパターンを並べて、コードネームを指定するタイプであることに起因するのですが、なにかこう着想に一つ膜を張って考えなければならないのがもどかしいというか。*2


結局このQY10は、それほど使いこなすこともなく、マック買う時に軍資金にしました。ソフマップに14000円で売れたので、申し分の無い働きです。
結果として「しばらく使った上に5000円もらえた」というラッキーな想い出のある1台。


QYシリーズはこの後進化を続け、私も数年後にQY70を購入。現在も濃密な関係が続いております。何せ嫁とお揃いで2台持ってますから。

*1:学研の「平安京エイリアン」がフェイバリットLSIゲーム。

*2:私はQYシリーズは10と70しか使ったことないのですが、少なくとも70では、パターンそのものにオリジナルキーを指定することが出来るため、この問題は劇的に改善されています。まあたまにおかしな翻訳をしてくれますが。