ENSONIQ ESQ1

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名機中の名機中の名機だと思ってるのは私だけだろうか。
定価忘れたけど、確か20万円代。86年発売のシンセですが、私は89〜90年に6万円ほどで購入。外装が2種類あったけど、私が持ってたのは角が丸いカッコイイ方のやつ。


安価なサンプリングキーボード「MIRAGE」で旋風を巻き起こしていたエンソニックが出したシンセの第1号です。
一応、オシレータはデジタルなんですが、出てくる音は非常にアナロギーというか、ばっちりレゾナンス掛かるし、オシレーターシンクもエオ〜ンと鳴ります。
そこらのシンセのように、フィルターとアンプ各々にエンベロープを持つタイプではなく、3つあるエンベロープ・ジェネレーターを、好きな場所にアサインできます。ホイールで弄れるパラメータも豊富で、例えばオシレーターシンクをかけた上で、シンクされる側のピッチをホイールにアサインしておくと、えげつないワウ効果を得る事が可能。音作りの分かりやすさは群を抜いていたように思います。


DXやらCZやらのデジタルまっしぐらシンセを使っていると、次第に「レゾナンス欲」みたいなものが沸いて来るのですが、そんな頃に楽器屋で出会ったESQ1は、私をとりこにしました。
店に行くたびに「いじらせて〜」と言って、シンベをビョンビョン言わせたり、オシレーターシンクの効いたリード音をエオエオ鳴らしていると、店のおばさん*1が「それ、買ってくれるなら6万でいいよ」と言ってくれたので、喜んで購入。
アナログ感たっぷりの音とともに、おまけと言うには本格的過ぎる8トラック10000音のシーケンサーを装備しており、ライブで少し打ち込みが必要な場合などに便利に使いました。
中央のFLディスプレイ*2の上下に配された10個のボタンは、ライブでの音色切り替えに大変都合が良く、この頃のシンセがライブ用の楽器だった事を思い出されてくれます。


上手く説明できないのですが、「やってみたら出来るシンセ」という印象を持って使っていました。多分、操作感覚が肌に合ったのでしょう。
「こう設定したらああなりそうだな」という期待が高確率でその通りになるというか*3
いまでも持ってるし、どうしても61鍵を使う必要があるときはこいつの出番です。これより後に出たエンソニックのシンセには、そんなに興味ありません。

*1:故人。大好きでした

*2:バンダイLSIゲーム『パックリモンスター』や『FLギャラクシアン』で育った私は、FL管が今でも大好き。

*3:最近のシンセに欠けている要素だと思う。