KORG DDM110

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高校受験を間近に控えた中3の正月に、お年玉で買った最初のリズムマシン。そんなことしてないで勉強しろよと今になって思う。

定価39800円。内蔵音色数9。MIDIはなく、SYNC端子によって同期。トリガー・アウトあり。

当時この価格でPCM音源のリズムマシンが手に入ってしまう事に興奮したものだが、ベシャベシャでアタック感の無いスネアなどはお世辞にもリアルとは言い難く、友人の持っていたTR-606の方が余程イイ音がしていたが、「それでもPCMなんだ!新しいのだ!」と意地を張って使っていた。2種入っているタムの定位が、思い切り左右に振られており、フィルインの度になにかしら違和感を感じていた。

MTRなど持っていなかったこの頃、私の多重録音方法は、ダブルラジカセによるオーバーダブをひたすら繰り返すというものだった。
当然リズムは最初に録音することとなり、作業が進んで音が重なってくると、最初に録音したリズムなどはあたかも隣の部屋で鳴っているステレオを盗聴しているかのような音となってしまったものだ。なんというか、スネアもキックも同じ音って感じ。オレ確かハット打ち込んだ筈なんだけど...。

高校に入りバンドを組むようになると、このDDM110が様々な活躍を見せる。友人のTR-606とSync端子で同期させたり、友人のSH-101の内蔵シーケンサーをトリガーでコントロールしたり。なんか友人の機材との接続ばっかりだが、結局自分の持ち機材では同期めいたことをすることなく売ってしまった。

DDM110を買ってすぐに、YAMAHAから廉価なPCMリズムマシン、RX21が発売された。流石にRXシリーズ直系のドスの効いた音で、持っていた友人が激しく羨ましかったのを憶えている。RX21は、成人してからフリマで2000円で購入したが、ほとんど電源すら入れていないまま現在も所有している。多分実家に送ったと思う。