People らっき組「持ったときから、弾ける、唄える」

らっきとコルグとオレ

「らっき組」こと「持ったときから、弾ける、唄える」を購入しました。
なんという商品名か。なんという商品名か。(←三宅アナ@F1中継)

↓これがらっき組だ!
http://www.people-kk.co.jp/showroom/rakki/rakki_top.html

なかなか面白いおもちゃです。
音色数、内蔵リズム数などのスペックはHPを見ていただくとして、
実際の使用感などを以下に。



ミュージシャンが使う場合にメインとなるであろう「自由演奏モード」では、
コードボタンを押しながら弦をかき鳴らすわけですが、
ボタンを押さずに弦を弾くと一応解放弦の音(ミラレソシミ)が鳴ります。
ベロシティは効きません。ミュートもできません。
カッティングはムリって感じですが、三味線とかのリリースが短いプリセットを
使えば似たようなことはできるかな?

音色は、それなりにきちんとしたPCMで、流石にヤマハが絡んでいるだけの
ことはあるという感じです。

コードは、メジャー、マイナー、7th、マイナー7th。
マイナー7thを押さえているときに、脇のシャープボタン、フラットボタンを
間違って押さえがちになるので注意が必要です。

一応、内蔵リズムに合わせて演奏することも可能で、その際はベースや
補助的なバッキングが入りますが、それらの伴奏と自分が鳴らす
弦の音とのバランスが聴いた感じ2:8くらいで、しかも調整が効かないので
実用には不向き。あくまでも単体のギターがわりとして弾き語るのが
良いでしょう。

さすがにおもちゃだけあって、アウトプット端子を持っていません。
どうしてもライブで使いたい場合は、スピーカー部分にマイクを立てることに
なります。(ピエゾ貼るっていうのもありかな?)

以上、自由演奏モードについてのインプレ。

カセットぶっさして曲を鳴らし、ただ弦をかきならしながら歌うだけの
「カラオケ演奏モード」も意外と面白いんですが、すごく不自由。
これで「We Are The World」とか「Change The World」なんかを
大マジで歌うってのも、余興としてはありかも。

なんか全体的に、マーケティング部分が弱いというか、間違いだらけ。
発売されているカセットのラインアップを見るにつけ、想定した客層は
大人だと思うわけですが、それならもう少しシックなデザインを採用するとか、
多少楽器寄りのアプローチをするとかすればいいのに、と思います。

私はこれオークションで安く買えたんで、まあ満足してるんですが、
実勢価格の15000円を出す価値があるかと言われると、少々疑問。
ディスコン後の在庫処分を待って安く手に入れるのがお薦めです。

このらっき組、徳永英明(最近モヤモヤした人)がライブで使ったらしく、
徳様ファンにはお馴染みとのこと。